第31回横浜ITクラスター交流会を開催しました

 2024年2月9日(金)に以下の内容で交流会を開始しました!

昨今の日本政府の半導体振興政策や半導体産業発展への期待もあり、各地で半導体関連企業による設備投資が行われ、公的機関による先端半導体の研究開発プロジェクトや人材育成プログラムが多数立ち上がっています。中でも、三次元化技術や実装関連分野においては日本の優位性が指摘されています。昨年12月にも、みなとみらい地区において日本サムスンが後工程の研究拠点「アドバンスド・パッケージ・ラボ」を2024年に開設し、経済産業省が今後5年間で投資額の50%(最大200億円)を補助することが報道されました。

横浜市において半導体企業の更なる集積も期待されています。


交流会ではこのトレンドを捉えて今回のテーマを企画しました。基調講演は、交流会の半導体関連講演ではお馴染みの田口眞男様にお願いしました。研究紹介では、東京工業大学 科学技術創成研究院でWOWアライアンス産学研究開発組織を主宰されている大場隆之教授をお招きしました。講演後には講師を交えて飲食付きの(アルコール提供有り)名刺交換会も開催します。

奮ってご参加ください!


なお、交流会はリアルな出会いをモットーに活動しています。

そのため今回もリアル開催のみとさせて頂くことをご理解ください。


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●交流会テーマ :「半導体三次元化に向けた研究開発の最前線

            ~日本の強みを活かした取組み~     」

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●開会ご挨拶


横浜市経済局誘致推進部長

    高木 秀昭 様


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●基調講演タイトル:「立体構造の新世界に入った先端半導体」


●講 師:MTElectroResearch代表

    東工大科学技術創成研究院 研究員

    田口 眞男 様


●講師からの緒言:

半導体集積回路の二次元的微細化に限界が見え始め、産業界は構造の三次元化で対処しようとしている。ウエハー上のデバイスを三次元構造にすることはDRAMでは1980年代後半から行われていたが、セルを積層するという三次元化が2006年にNAND型フラッシュメモリーで行われて以降その趨勢を強めるばかりである。

それに触発されてDRAMセルも積層するアイデアが出ているが、一方ではより現実的な方法として各種チップを積層し貫通配線を形成する三次元化技術が関心を集めている。

半導体産業界はあらゆる変化との相乗効果で発展してきたので、奇異に見える技術も何等かの合理性があれば主流になってしまう。これら三次元化の動向について概観する。


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●研究紹介タイトル:「究極性能のBBCubeが日本と半導体を救う

―テクノロジーと産学の光と影を考えた開発― 」


●発表概要:国プロという響きに我を忘れて寄り添った結果、日本の半導体が失墜しました。

このままでは半導体を卒業できない(筆者)と考えて産学だけのアライアンス(WOWAlliance)を約15年前、東大時代に作りました。平面での高集積化が飽和するポスト微細化をにらんで、300mmウエハプロセスを基盤として三次元集積を目指したものです。研究から開発ステップになったことから、東工大に移りBBCubeというアーキテクチャーを確立しました。

BBCubeを使うと現状の2.5Dシステムの1000倍の性能が同じ消費電力で得られます。

本講演では、高性能となるからくりと併せてWOW/COWプロセスを紹介する。


●発表者:東京工業大学 科学技術創成研究院

     大場 隆之 教授


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■第31回横浜ITクラスター交流会開催概要

○日時: 2024年2月9日(金) 16:00-19:30


○会場:横浜市産学共同研究センター 研究棟1階

    (横浜市鶴見区末広町1-1-40)

 ※JR鶴見線 鶴見小野駅から徒歩5分


https://www.idec.or.jp/shisetsu/jrc/access.html

https://www.supportyou.jp/cluster/form/fl/322579761.pdf


○申込み:以下のアドレスからお申し込み下さい。

https://peatix.com/event/3810243/view


○参加費:一般4,000円 センター入居企業関係者3,000円 学生1,000円

 ※立食形式の懇親会費込み。

  

○募集人数:30名(定員になり次第、締め切らせていただきます)


○申込期限:2024年2月6日(火)


〇参加条件

横浜企業とビジネスを実施していたり、今後、展開を希望する半導体や組み込み

関連、ものづくり等の技術を持った企業の方やOBの方、これら技術に関心のあ

る学生なら、海外や全国どこからでも参加を歓迎します。



■主催:横浜ITクラスター交流会

■共催:横浜市経済局、公益財団法人横浜企業経営支援財団

■後援:横浜未来機構

■協力:株式会社ともクリエーションズ


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